ホームページの集客方法は、3 つに分けると整理できます。流入、受け皿、計測です。
集客の記事は流入の方法を並べたものが多いのですが、来た人が次に進める形(問い合わせフォーム、FAQ、予約ページなど)になっているか、どこから来て何をしたかを確認できるかまで見ないと、どこを直せばよいのか決められません。
ホームページ集客は「流入・受け皿・計測」の 3 つに分けて考える
自社がどこでつまずいているかは、次の 3 つのどれを見ているかで変わります。
- 流入:そもそもサイトへ来てもらえているか 検索、地図、広告、SNS、紙やメールからの誘導。どこからも導線が無ければ、中身を直しても人は来ません。
- 受け皿:来た人が次の行動を取れる構造になっているか 問い合わせ、予約、来店、応募。入口があるか、どのページからも届くか、返事できる手段だけを置いているか。
- 計測:どこから来て、何をしたか確認できるか 確認できる状態になっていないと、流入と受け皿のどちらを直すのかが決められません。
この記事では、この 3 つの順に見ていきます。
流入をつくる主な方法
流入の経路は大きく 4 つです。どれが良いかではなく、どこに表示され、費用が発生するか、続ける作業が要るかで性格が違います。
| 経路 | どこに表示されるか | 費用 | 続ける作業 |
|---|---|---|---|
| 検索 | Google などの検索結果 | 掲載自体に費用はかからない | ページを用意し、読める状態を保つ |
| 地図・地域検索 | Google 検索とマップ | 登録に費用はかからない | 営業時間や写真などの情報を保つ |
| 広告 | 検索結果や他サイトの広告枠 | 表示やクリックに応じて費用が発生する | 出稿を続けている間だけ表示される |
| SNS | 各サービスのタイムラインや検索 | 投稿に費用はかからない。広告は別 | 継続した発信が要る |
この表は経路の性格を整理したもので、どれがどれだけ集まるかを比べたものではありません。SITE PICK は集客の成果データを持っていないため、効果の大小や速さはここでは扱いません。
検索(SEO)から見つけてもらう
検索から人が来るには、まず Google がページを見つけられて、読み込みを妨げていないことが要ります。noindex や robots.txt で止めたままになっていないかを確認します。
サイトマップは、Google の説明ではページが 500 以下で内部リンクが行き届いていれば無くても見つけられます。新しくて外部からのリンクが少ないサイトや、ページ数が多いサイトで役に立ちます。Search Console は、登録しないと検索に出ないというものではなく、どのクエリで表示されたかを確認するために使います。
そのうえで、自社を探している人が使う言葉でページが用意されているかを見ます。業種名と地域、サービス名、よく聞かれる質問などです。
ページを足せる状態にしてあるかどうかも確認します。今回集計したサイトでは、お知らせの一覧をページとして置いているものが 83%、記事を自分で追加できる機能を持つものが 87% でした。公開後に情報を足せる形にしてあるサイトが多い、という事実です。
この数字は「更新すれば検索順位が上がる」という意味ではありません。SITE PICK は順位や成果のデータを持っていません。検索に関する判断は Google の公開情報を根拠にしてください。
地域検索・Google マップから見つけてもらう
Google ビジネス プロフィールに登録すると、Google の検索とマップに店舗や事業所の情報を出せます。登録に費用はかかりません。
Google の説明では、地図やローカル検索の順位は主に「関連性」「距離」「知名度」で決まります。クチコミの数が多く評価の高いビジネスは順位が高くなり、ビジネス情報が充実していて正確なほど表示される可能性が高くなる、とも書かれています。反対に、お金を払って順位を上げることはできません。登録したら、営業時間やサービス内容を埋め、クチコミに返信するところまでが集客の作業です。
Google の説明では、登録できるのは顧客が訪れることのできる実在の店舗や拠点があるか、顧客のいる場所へ出向けるビジネスです。サービス提供地域型は拠点の住所で 1 つ作り、提供地域を指定します。従業員が常駐していない仮想オフィスは登録できません。オンラインだけで完結するビジネスは対象外です。
来てもらうことを想定した会社では、サイト側にも地図と営業時間が要ります。今回集計した 145 サイトのうち、来店を目的に含むものは 36 件でした。
広告・SNS から来てもらう
広告は、検索結果や他サイトの広告枠に表示されます。表示やクリックに応じて費用が発生し、出稿を止めると表示も止まります。予算と、誰に出すかを先に決めます。
SNS は、各サービスのタイムラインや、その中の検索から見てもらう経路です。投稿そのものに費用はかかりませんが、続けて発信する作業が要ります。SNS 内の広告は、広告として別に費用がかかります。
どちらも、来た人が次に進める場所へ送る必要があります。広告や投稿から来た人を、トップページではなく、その話題に対応するページへ送れているかを確かめます。
集めたあとの受け皿を確認する
流入を増やす前に、来た人が次の行動を取れる形になっているかを見ます。ここは、今回集計したサイトで何がどれくらい置かれているかが参考になります。
入口の前に、ページが開くまでの速さも受け皿の一部です。Google の 2016 年の分析(モバイルサイト約 3,700 件のアクセス解析データ)では、ページの読み込みに 3 秒より長くかかると、訪問の 53% が離脱しやすいとされました。10 年前のデータなので数字そのものより傾向として読み、広告や SNS から来た人が最初に開くページは、スマートフォンでの表示の速さも確かめます。
- お問い合わせフォーム(搭載率 99%) 電話に出られない時間帯の連絡を受けられます。送信先と自動返信を確かめます。
- お問い合わせページ(ページ設置率 61%) 独立したページがあるか。無い場合は、各ページのどこから届くかを確かめます。
- よくある質問(ページ設置率 59%) 電話で毎回聞かれることを先に答えておく場所です。
確認することは 3 つです。事業内容のページから問い合わせまで何回クリックするか。電話・フォーム・LINE・予約のうち、自社が実際に返事できるものだけを置いているか。送信されたものがどこに届き、誰が返すか。
今回集計した 145 サイトのうち、問い合わせを目的に含むものは 91 件でした。目的として多い一方で、お問い合わせのページを独立して置いているかは分かれます。ページとして無い場合は、どのページからどう届くのかを確かめてください。
業種によって必要な入口は違う
入口はフォームだけではありません。業種によって、予約や地図のほうが使われます。
- ご予約(ページ設置率 23%) 来店・来院・体験がある業種で使われます。電話以外でも受けたい場合に置きます。
- アクセス・店舗情報(ページ設置率 27%) 来てもらう業種で使われます。地図、駐車場、営業時間をまとめます。
設置率が低い項目は、必要ないのではなく、必要な業種が限られるという意味です。自社が来てもらう商売か、連絡をもらう商売かで選びます。
集客後に何を測るか(アクセス解析)
流入と受け皿のどちらを直すかは、測っていないと決められません。アクセス解析(Google アナリティクスなど)で最初に見るのは次の 3 つで足ります。
- どこから来たか。検索、地図、広告、SNS、直接入力のどれか
- どのページが見られたか。入口になっているページはどれか
- 問い合わせや予約の送信がどれだけあったか。届いた件数を数える
来た人が少ないなら流入を、来ているのに送信が無いなら受け皿を見ます。どちらも分からないときは、まず計測できる状態にするところからです。
実際のサイトで入口を見る
受け皿は、文章で読むより実物を見るほうが早く分かります。販売中の 1 件を開いて、どのページからどう問い合わせまで届くかを確かめてください。
作り方は 3 つ|完成済み・自作・オーダーメイド
作り方はどれでも選べます。優劣ではなく、向いているケースが違います。
- オーダーメイドで作る(制作会社に依頼) 要件を渡せば設計から任せられます。自社に合わせて一から作りたい場合や、撮影・原稿まで任せたい場合に向きます。SITE PICK でもオーダーメイド制作の相談を受け付けています。
- 自分で作る(自作) 費用は抑えられます。流入の設定(ビジネス プロフィール、Search Console、アクセス解析)と、受け皿のページを自分で組める場合に向きます。
- 完成済みのサイトから選ぶ(完成済み) 構成・更新の仕組み・入口が組まれた状態を実物で確かめ、社名・写真・文章を差し替えて公開します。完成形を先に確認してから決めたい場合に向きます。この記事の集計は、その実際のサイトのデータです。