最終更新:10 月 24 日 02:09(日本時間)
続報が出たら追記します。
すぐ見る:よくある疑問 / 会員がやること / 製品は使えるか / 技術的な詳細 / 経緯
ひとことで言うと
ソースネクストの会員のメールアドレスやパスワードが外に漏れたおそれ。パスワードの再設定を(10 月 15 日の発表まで)
- 筆まめやセキュリティソフトで知られるソースネクストの会員情報のシステムに、10 月 9 日から外から入り込まれ(不正アクセス)、会員の情報を抜き取られていた
- 漏れたおそれがあるのは、メールアドレス・パスワード・名前・住所・電話番号・会社名など。クレジットカードの情報は含まれない
- 会員は、ログインのときに出る画面でパスワードを決め直す。同じパスワードをほかのサービスで使っているなら、そちらも変える
どうすればいい?
よくある疑問と答え
-
自分は対象?
2026 年 10 月 13 日 13 時 36 分までにソースネクストに会員登録していた人です。対象の人には、10 月 15 日以降、順にメールが届きます(メールアドレスの登録がない人には郵送の予定)。
→ 会員がやること -
何が漏れた?
メールアドレス・パスワード・名前・住所・電話番号・生年月日・会社名・役職名などで、22,519,960 件です。人によって登録の内容が違うので、漏れた項目も違います。
→ 漏れたおそれのある情報の一覧 - パスワードは変えたほうがいい? はい。ソースネクストのパスワードは会社の側で使えなくしていて、ログインのときに決め直す画面が出ます。同じメールアドレスとパスワードをほかのサービスで使っているなら、そちらも変えてください。
- クレジットカードは大丈夫? カードの情報は、入り込まれたシステムに保存されておらず、漏れていません。この件のためにカードを止めたり作り直したりする必要はないとしています。
-
筆まめやセキュリティソフトは使い続けていい?
そのまま使えます。ただし、筆王のクラウド保存やネットプリントなど、一部の機能は点検のために止まっています。
→ 製品ごとの扱い -
どうやって漏れた?
会員の情報を取り出すための仕組み(API)を不正に使われました。原因のシステムの弱点(脆弱性)は直したとしています。
→ 技術的な詳細 -
会社のメールアドレスで登録していたら?
同じパスワードを、会社のメールや業務のサービスで使っていないか確かめ、使っていれば変えます。会社名や役職を挙げた、それらしいメールにも気をつけるよう社内で共有します。
→ 会社が見直すこと
この記事では、ソースネクストの情報漏洩について、同社の 10 月 15 日の発表と「情報漏洩に関するよくあるご質問」だけをもとに、何が起きたのか、対象の情報と対象になる人、会員がやること、会員の仕組みを持つ事業者が見直すことを整理します。
何が起きたか
10 月 15 日の発表で分かっていることです。ソースネクストは 10 月 13 日の朝、会員情報を管理するシステムに外から入り込まれていることに気づきました。外からの不正な通信を止めるなどして、同じ日の 13 時 36 分までに封じ込めを終えています。
その後の調べで、何者かが 10 月 9 日から入り込み、会員の情報を抜き取っていたことが分かりました。会員の情報を取り出すための仕組み(会員情報取得 API)が、不正に使われたとしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 件数 | 22,519,960 件 |
| 対象の範囲 | 2026 年 10 月 13 日 13 時 36 分までに会員登録していた人(よくあるご質問) |
| 情報の項目 | メールアドレス・パスワード・氏名・氏名カナ・住所・性別・電話番号・FAX 番号・生年月日・会社名・役職名・部署名・システム固有の識別情報(加入サービス・登録日・ログイン日など)。これは全項目で、全員のすべての項目が漏れたわけではなく、登録の内容によって違う |
| 含まれないもの | クレジットカード情報(対象のシステムに保存されていない)。会員登録で本人確認書類は出してもらっていないとしている |
経緯
| 日付 | できごと |
|---|---|
| 2026 年 10 月 16 日 | 所轄の警察署へ相談。外部の独立したセキュリティ専門機関に頼んで、第三者による調査を始めた(よくあるご質問) |
| 10 月 15 日 | 不正アクセスと会員情報の流出を公表。個人情報保護委員会へ報告。専用の問い合わせ窓口を設け、対象の人へのメールでの案内を始めた |
| 10 月 13 日 | 9 時ごろに不正アクセスに気づく。13 時 36 分までに封じ込めを終えた |
| 10 月 9 日 | 10 時ごろから、第三者による不正アクセスが始まっていた(あとの調べで判明) |
会員がやること
ソースネクストの案内です。対象の人には、登録しているメールアドレスに 10 月 15 日以降、順にお詫びと案内のメールが送られています。メールアドレスを登録していない人には、郵送で知らせる予定としています。
- パスワードを決め直す(再設定)。ログインのときに再設定の画面が出るので、案内に従う。急にログインできなくなったのは、会社が順にパスワードを使えなくしているためとしている
- 同じメールアドレスとパスワードの組み合わせをほかのサービスでも使っているなら、そちらのパスワードも変える。漏れた組み合わせで、ほかのサービスにログインを試されるおそれがある
- ソースネクストや関係先を名乗り、偽のサイトに誘う連絡に気をつける。身に覚えのないメールや SMS の URL・添付ファイルは開かず、怪しいサイトに個人情報やパスワードを入れない。電話や郵便物にも気をつける
- クレジットカードの利用停止や再発行は、この件のためには要らないとしている
問い合わせは、不正アクセス専用の窓口(0120-035-116・10 時〜18 時・土日祝日も受付)か、問い合わせフォームへ。退会したい人も、この窓口で手続きできます。
製品はそのまま使えるか
よくあるご質問での説明です。
- スーパーセキュリティ・ウイルスセキュリティ これまでどおり使える
- 1Password 保存したパスワードなどのデータはソースネクストが持っておらず、漏れた対象に含まれない。これまでどおり使える
- 筆まめ・筆王・筆ぐるめ・宛名職人 製品はこれまでどおり使える。ただし「みんなの筆王」のサービス全般、「筆王」「筆ぐるめ」のクラウド保存機能、「筆まめ」「筆王」「宛名職人(Mac)」のネットプリント・コンビニプリント機能は、安全性を高めるメンテナンス中で、再開したら案内するとしている
技術的な詳細(システム担当者向け)
ここからは、会員制のサイトや API を運用している担当者・エンジニア向けです。発表とよくあるご質問から読み取れる技術的な点を、発表の言葉に沿って並べます。
| 観点 | 発表の内容 |
|---|---|
| 期間 | 10 月 9 日 10 時ごろから不正アクセス。10 月 13 日 9 時ごろに確認し、13 時 36 分までに封じ込め |
| 手口 | 会員情報取得 API を不正に利用して、登録者の情報を取得 |
| 原因への対処 | 原因となったシステムの脆弱性を発覚後すぐに修正。脆弱性の種類は示されていない |
| パスワード | 漏えいの対象に含まれるパスワードを無効化し、ログインのときに再設定を求める措置。保存の形(ハッシュ化の有無など)は示されていない |
| 想定される二次被害 | 流出した可能性のあるメールアドレスとパスワードの組み合わせで、第三者がほかのサービスへのログインを試みるおそれ(いわゆるパスワードリスト攻撃) |
| 監視と調査 | 監視を続けていて、封じ込めのあとの不正アクセスは確認されていない。10 月 16 日に外部の独立したセキュリティ専門機関による第三者調査を開始 |
| 発表に無いこと | API の認証・認可のどこに問題があったか・攻撃元・取得の量や速さ・止まっている機能(クラウド保存など)とこの件の関係 |
この記事での整理です。会員の情報を返す API は、ログインしているか(認証)だけでなく、その人の情報だけを返すか(認可)と、短い時間に大量に呼ばれたときに止める仕組み(レート制限)・気づく仕組み(ログの監視)が要ります。今回は、不正アクセスの始まりから気づくまでに 4 日ほどかかっています。呼び出しの量の異常に早く気づける作りかどうかを、点検の観点にします。
事業者が見直すこと
漏れたおそれのある情報には、会社名・役職名・部署名も含まれます。業務用のソフトを会社のメールアドレスで登録している事業者にも関わる件です。ここからは、この記事での整理です。
- 業務用のアカウントのパスワードを使い回さない ソフトの会員登録に使った会社のメールアドレスと同じパスワードを、メールやネットバンキング、ホームページの管理画面で使っていないか確かめる。
- 自社の会員の情報を出す仕組みを確かめる 会員のいるサイトを持っているなら、会員の情報を返す仕組みが、本人以外の情報までまとめて返さないか、短い時間に大量に呼ばれたら気づけるかを、制作会社や担当者に確かめる。
- 会員のパスワードを止める手順を用意しておく 事故のときに、全員のパスワードをまとめて無効にして再設定してもらう手順と、そのときのお知らせの文を、前もって決めておく。
ほかの最近の出来事は 「最近のサイバー攻撃と対策」、続けて備える体制の考え方は 「ホームページの保守」 にまとめています。
作り方は 3 つ|完成済み・自作・オーダーメイド
作り方はどれでも選べます。優劣ではなく、向いているケースが違います。
- オーダーメイドで作る(制作会社に依頼) 要件を渡せば設計から任せられます。自社に合わせて一から作りたい場合や、撮影・原稿まで任せたい場合に向きます。SITE PICK でもオーダーメイド制作の相談を受け付けています。
- 自分で作る(自作) 費用は抑えられます。そのかわり、ログインや会員の情報を守る対策、事故のときのお知らせの掲載を、公開後もずっと自分で続けることになります。
- 完成済みのサイトから選ぶ(完成済み) 構成・更新の仕組み・入口が組まれた状態を実物で確かめ、社名・写真・文章を差し替えて公開します。完成形を先に確認してから決めたい場合に向きます。この記事の集計は、その実際のサイトのデータです。